KAT-TUNスタイル 山本淳一 ボーイズラブ文庫


「そなたの祖先は何者じゃ?」。春樹はボロボロのジュリエット姿のまま、一人でポツンッと椅子に座っていた。ドキドキとふわふわで、そのうちドロドロになる。中でも最も神々しく鮮やかな色を放っているのが『紫の館』であった。雄一の指があごから首筋を、何度か往復し始めた。愛しているからこそ、彼を裏切る。

ひかりは小さく声を漏らし、眉を寄せる。リアリーは、全身からサーッと血の気が引くのを感じていた。もうちょっとで、キスできた。知ったところで気分が悪くなるだけだ。

俺は勇人が日本におる間だけの《あやめ》の身代わりでしかない。「あ……あなたは、俺を所有しているとでも……いうんですか?」。「川野達には、よけいなことを言うなよ」。「ど、どうしてこんなことを!?」。カ・ルーとしては今のは何かの聞き間違いだと思いたいが、しっかり耳に残って離れない。「でも…何だか最近、僕は忠志の側にいるのが苦しくなってきた」。優雅な雰囲気さえ感じる所作で隣室へ一度姿を消してから、カイゼルは厚みのあるハードカバーの本を手に戻ってきた。

杏の声が、引っくり返りそうになる。「…………」。「……つっ!」。もしかしたら、海人は見かけによらず策士なのかもしれない。

と、水貴が言い終えると、海王はやっと由良から離れた。

「食事して、ゆっくり休んで、元気になってろよ」。唐突な僕の言葉に、田中はガクリと大きく項垂《うなだ》れた。


ボーイズラブ小説作品紹介


「泣くな。俺が嫁にもらってやるから」。俺、龍介が、4歳年上の幼なじみの桂に、ガキの頃から繰り返してきた言葉だ。優しくて賢くて、誰よりもきれいな従兄の桂。がさつな俺の役割は、泣き虫な桂を守ることだけだった。それは、俺が21歳になってラーメン屋を構え、桂が教師となった今も同じだ。……ところが、ある日、桂は子持ちヤモメになっちまった。どんなことが起ころうとも、桂を守りたい。だけど、無防備に俺を頼ってくる桂を見守るだけでは苦しくなってきて……。

タイトル:ベビー・エンジェル
著 者 名:綺月陣
レーベル:講談社X文庫、 ホワイトハート
発 行 元:オークラ出版

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山本淳一の最新関連情報

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