ジュニア 横山裕 BLコミック


「自己紹介がわりに、これからしばらくの間わたしたちと生活をともにしてもらうことになる。いわば、これが適性検査と考えてもらってかまわない」。

泣かれると思ってぎりぎりまで黙っていた。「凌馬っっ!!」。「ふん。そんなこと言ってられなくしてやるからな」。リゼスはゆっくり息を吐いた。だが由良は、今はもうただの人の子ではなかった。すぐに自分を取り戻した真琴は、慌てて離れようとする。追いつめているのはおまえのほうだろう!「ほら、そういう顔があかんのや、て」。

「私が君に求めているのは、綺麗ごとではなく私の相手をすることだ。意味は判るな?」。「で、今から先日の対局の検討会をしようと思うんだが、君は俺にどんな方法で礼をしてくれるのかな?」。その途端、ゾクリとした感覚が腰の辺りから這い上がる。「沙維、なにを言っている…」。「そなたが思い出さなければ、私はずっと黙っているつもりであった。告げたところでそなたの運命は変わらないのだから……」。それも、基が男の子であるという特殊な状況からやむを得なかったのだろうけれど。七重は迷う間もなく、答えた。

リアリーは、風の中で蜜色の長い髪をなびかせながら、うっとりとサーファを見つめていた。何を言われるのだろうと、オレは少し緊張した。

高敏に引きずられながら、嘉瑞はますます嫌な予感を募らせていた。「ありがと……」。秀でた額の稜線も、すっきりと高い鼻筋も、完璧なまでの頬から顎にかけてのラインも…すべてが見事な調和…。自覚したとたん、上半身が背中に回っているので拓也には見えないが、もし見ることができたら間違いなくドキッとするほど、雅都は顔を真っ赤に染めていた。「男同士で愛し合うもなにもないだろう?ザイードもそろそろ世間の目を気にした方がいいよ。そうでなくとも君は奔放なんだから」。それが海の神と、地の神としての役目であり存在価値なのだから。

くすぐるようなその動きに、奏は体をよじる。「え?」。とうとう甲斐も白状しだす。「あの……リゼス。お願いがあるんだ」。


ボーイズラブ小説作品紹介


CGコンペへの出品も終え、苦手なパソコンの作業から逃れたトオルは、ようやく普段の生活に戻っていた。しかし、トオルのCG作品に興味を持った本城は、新たな作品作りを提案する。さらには、飯島の実家で開かれた花見の席で会ったギャラリーのオーナーまでが、トオルに関心を示す。飯島は、その新たな男の出現が気がかりでならなかった。

タイトル:終わらない週末ロリィポップ
著 者 名:有馬さつき
レーベル:ダリア文庫e
発 行 元:講談社

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