TIME ZONE 佐藤敦啓 少年愛小説
「……?」。一征は込み上げる愛しさに、何度も何度も角度を変えてキスをする。
「すごく楽しいけれど…」。唐突に告白をされて言葉をなくしたみのりだったが、すぐに立ち直って微笑む。「徹夜で仕事をする時もあるだろう。忙しいビジネスマンは」。胡桃は青嵐を起こさないように、そーっと廊下を歩いて浴室へ向かった。
「そうだな、九時くらいで。あと、彼にタキシードとスーツを仕立てたい。腕のいいテーラーを明日昼過ぎに手配してくれないか」。
ただフワフワと宙を浮くような感じは嫌いではない。そんなことは、とても言えない。出血はおびただしかったが、まだ致命的なほどではない。「もーいいからとにかく早く貸せ!」。「君は…それでいいのか?」。「…楽しかったのに…。少しだけだけど…楽しかったのに。それなのにあんなふうにメチャクチャにしちゃうなんて…。牧野のばか、大ばか…」。
絨毯の上で激しく痙攣をする炎十郎に触れることさえできず、十波は炎十郎を失うかもしれない恐怖に身を竦ませる。恋人じゃなくても、キスしていいの?つきあってなくても、キスしていいの?「…さあ、どうしてだろうね」。言葉を続けようとした刹那(せつな)、首筋に歯を立てられた。「……では……私は初めから主様に見守られながら人の世界で成長していったのですね?こうして主様に愛されるために?」。相手が自分を恐がっていることに気がついて、勇一郎は苦笑を口元に刻む。「い、いや…」。「明日のご朝食は何時にいたしましょうか」。
ボーイズラブ小説作品紹介
友人のバースデイパーティに、恋人のトオルと出席した飯島は、そこで妖艶な瞳を持つ若い女性・ユキを紹介された。飯島に一目惚れをしたユキは、二人きりになると、あからさまな誘いをかける。ゲイばかりの集まりに、恋人同伴で来ているにもかかわらず、女性から誘惑された飯島は驚きを隠せない。しかし、異性を相手にできない飯島も、じつはユキが男性だったとわかると……。
タイトル:終わらない週末オンリー・ワン
著 者 名:有馬さつき
レーベル:アクア文庫
発 行 元:講談社
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